天草テレビ


【ネタ】…テレビ テレビ番組 天草テレビ(2001-) 制作・著作:天草テレビ
 
【説明】…熊本県天草諸島を拠点とするインターネット放送局およびその放送番組
女子アナに地元のお年寄りを採用するなど一風変わった番組製作を行っている。
九州ウェブサイト大賞2006優秀賞、東久邇宮記念賞受賞。
 
 
【独断】…悪ふざけ
新年明けましておめでとうございます。
まずはこちらをご覧下さい。
 
天草テレビ紹介ビデオ

 
九州は熊本県天草市を拠点とするインターネット放送局「天草テレビ」。その天草テレビの紹介ビデオである。
熊本県は県のPRキャラクターである「くまモン」がゆるキャラグランプリ2011王者に輝き、現在そのくまモン人気の勢いを使って県のPRをしようと躍起である。くまモンファンの一人である私もYouTubeで毎日くまモンの動画を漁っていて、そこで偶然この天草テレビの話題を見掛けたというわけだ。

『ネッキーとあそぼう わんぱく☆パラダイス』を始めとして、インターネット放送局やローカル局などには一風変わった番組が製作されていることがしばしばあるが、この天草テレビも独自の路線を展開していてなかなか面白い。
 
まずやはり目を惹くのは女子アナだろう。
地元のおばあちゃんを女性アナウンサーとして起用するというのは面白くて親しみやすくて良いアイデアだとは思うが、それが一人だけとかではなく全員おばあちゃんだから凄い。進行はちゃんとした現役プロアナウンサーで固めて、その中に名物おばあちゃんが混じって番組が構成されている…というわけではなく、最初から最後までおばあちゃんしか出てこない。
実際それが話題になったわけだが、何か味を占めてしまったのか、天草テレビは次々と高齢の女性をハントし、現在では局の女子アナの平均年齢は92.2歳にまでなっている。熟女好きのウド鈴木にとってはギルガメッシュナイトばりのエロ番組である。
 
なんでこんなことになってしまったのか。初代女子アナであるアヤちゃんを起用した経緯が天草テレビの公式サイトに書いてあった。

もともとこの島には、シャネルスーツでビシッと決めた、女性ジャーナリストなどいるはずもなく、(^^;
またそんな人を招聘するほどの、予算もありません。ハイ。
 
しかし、しかしですぞ、 天草島独自の文化(Way of life:生活様式 )を世界に向けて発信するという局のコンセプトからして、妥協は許されず、また他局の追従を許さない(?)人事とはいったいなんぞや?
ということで、 (前置きが長かった)ついに白羽の矢があの人に、、。その人は、
 
広田アヤちゃん(85歳)です。
もちろん天草弁は堪能で、自由自在(?)です。

まさか地元への卑下から入るとは思わなかった。
天草にだって頭が良くて綺麗で滑舌の良い若い娘さんだっているだろうに。
しかし、とにかくこのおばあちゃん軍団のインパクトが強く、天草テレビは全国誌でもしばしば取り上げられ、海外メディアからも多数の取材を受けている。
 
私も上記動画の女子アナ紹介で「アヤちゃん享年85歳!」って元気に言われてグッときてしまった。
人の死を茶化しているわけではなくて*1、「生涯現役で最後まで楽しく」ってこういう事だよなーと思うのである。女子アナの皆さんが楽しそうでイイ。
うちの父親なんかは頭の固い公務員だったので、こういうのを見ると「お年寄りに対する侮辱だ」とか言いそうだけど、私はこれに関しては本人たちがノリノリで単純にいいなーと思うのだ。
 
シノちゃんは2012年2月現在108歳で現役です。自己紹介の時に「毛利シノ」と言っているように聞こえますが「森シノ」さんです。
 
さて、肝心の番組内容なのだが…
 
…私もまだ本編を見ていないのでよくわかりません!すみません!
いや、エントリーとして取り上げるからにはきちんと見ておけよという指摘はごもっともだが、私が住む東京から1300kmも離れた熊本のご当地ニュースを有料*2で見るのはやっぱちょっと腰が退けるというか…
…わかったよ、今度マジで見てみるよ。
とりあえず今のところ上記の紹介ビデオのインパクトに打ちのめされている次第だ。
 
紹介ビデオの最初に天草の雄大な自然と観光旅館の展望などが映し出されるのだが、なぜか「癒し」という文字が2回も出てくる。そういう細かい“なんで?”が好事家の心をくすぐる。癒しを強調したい天草テレビ。
「港でジュゴンが発見されて大騒ぎ」といういかにも和やかなローカルニュースの最後に、「ジュゴン北上、地球温暖化に警鐘」と取って付けたようなでかいテーマを持ち出したり、一々鯔背なところを見せてくれる。
 [
さり気なく「世界大会」と無闇にでかい括りにしているビーチドッジボール大会。貰えるたこ焼きが美味しそうだ。
 
で、おばあちゃんがロケしたりご意見言ったりする番組だから、終始和やかな内容なのかな…と思ったら全然そんな事もなくて、意外とシリアスに社会派なテーマをぶち込んできたりする。
市町村合併の影響をモロに受けた天草市の税金問題を憂慮したり、交付金を使った箱物事業により史跡が壊されることへの苦言を呈したりと、かなり攻めた内容だ。
特に女子アナ・ツルちゃんのアタッカーぶりは凄まじく、往年のマラドーナの如くなんかもう手の付けられない切り込みを見せる。
箱物事業で天草の史跡を壊す安田公寛市長を「タリバンポルポトに違わんた!」と断罪し、「末代まで祟るばい!」と締めくくっている。「祟るばい!」で締めるコラムなんて前代未聞である。
 
くまモンを通じて熊本県に興味を抱いているそこのあなた、是非とも天草テレビをチェックして、エキセントリックな天草のおばあちゃん達の魅力にも触れて欲しい。
くまモンが登場する番組もあるらしいぞ!
年会費3150円! 安かよ〜。
 
おわり。

キャラクターカードスリーブ くまモン (イエロー)

キャラクターカードスリーブ くまモン (イエロー)

 
【追記】…実は本当にすごい
この番組(局)、当時総理大臣だった麻生太郎氏や、新党日本代表の田中康夫氏をゲストに呼んだりして、本当に気合い入った内容だったりします。

 
おしまい。

*1:いや、どうだろう

*2:年間3150円で天草テレビの全番組を見られます