「サンリオピューロランドに行ってきたよ」のコーナー その1


【ネタ】…テーマパーク サンリオピューロランド(1990-)
 
【説明】…サンリオピューロランドに行ってきた際のオモシロエピソードを募集するコーナー

 
【独断】…二ヶ月前のことを思い出しながら書き綴るエントリー
二ヶ月以上ブログに触れていなかった。
ブログの存在を忘れていたわけではなくずっと書こう書こうとは思っていたのだけれど、一週間くらいアクセスしなくなるとなんとなくアクセスしづらい気分になり(コメントとか書いてあったら怖いし)、二週間も経つといよいよ自分のブログが遠い存在に感じられて、一月もすると完全に恐怖の対象になってしまったのである。
この気持ち、何か身に覚えがあるなと思ったら、不登校時代の学校に対するそれと酷似してる。
いやー、一度行かなくなるともう怖くて怖くて仕方がなくなってくるんだよね。
「T-260Gくん、一緒に学校に行こうよ!」
「とりあえず、席に座っているだけでいいから学校に来なさい」
「なんでお前は普通に学校行くだけのことができないの!」



 
はい、今回はそんな子供の頃の楽しい思い出が甦ってくるステキなテーマパーク、『サンリオピューロランド』のご紹介です。
 
東京にあるキャラクターテーマパークといえばやはりサンリオピューロランドだろう。
ディズニーランドは千葉だし、ナンジャタウンテニスの王子様アイドルマスターなど外様のキャラクターに支配されてごった煮状態だ*1サンリオピューロランドは20年に渡って堅実に、それでいてエキサイティングに東京の地で夢を振りまいてきた。
私も東京に生まれ育って28年、ずっと気になっていた施設である。
昔、アルバイトでピューロランドがある多摩センターをずっと行き来していて、毎日その外堀をくたびれきった目で眺めつつ、一度は行ってみたいなーと思っていた。今回、ふと思い立って、その10年来の悲願を果たしに行ってきたわけである。
 
魔王殿といえばアラケス、死者の宮殿といえばブラックモア…と、有名な施設には顔になるキャラクターがいるものだ。
サンリオピューロランドの顔といえば、そう、言わずと知れたハローキティだ。
日本の皆さん、特に現在の30歳未満の若い世代にとって、キティちゃんは物心付いたときから身近にいる超メジャーなお馴染みのキャラクターであろう。
というか余りにも身近過ぎて逆に嘗めてしまっているところがないだろうか。「なんとなく色んな物にプリントされているキャラ」ってくらいの認識なのではないだろうか。ドリームキャストとコラボしたダサイやつとか思っていないだろうか。
 
嘗めるんじゃないって!越中詩郎
 
ハローキティは日本のみんなの友達であるとともに、世界中で最も愛されているポップキャラクターの一人なのだ!

グッズは2009年時点で世界約70カ国で展開され、年間5万種類が販売されており、日本国外にもファンが存在する。
著名人ではマイリー・サイラスヒルトン姉妹キャメロン・ディアスマライア・キャリーリサ・ローブブリトニー・スピアーズクリスティーナ・アギレラレディー・ガガレオナ・ルイス等がキティファンとして知られる。
日本国外では日本のポップカルチャーの代表的存在の一つとして認識されている。
レディー・ガガは、キティのリボンにちなんだヘアスタイルを披露した。
 
Wikipediaハローキティ」より

 
どないや。
かわいいは正義」を地で行き、世界にその名を轟かせたキティちゃん。
何か原作となる物語があったわけでもない、無から作り上げたキャラクターが世界中のみんなに愛されていくというのは本当に凄いことだと思う。
セレブ間だけでの海外人気ではなく、当然のこと一般のファンも海外には沢山いる。サンリオショップは世界各地にあり、当地の女の子たちが至極普通にキティグッズを使用していたりするらしい*2
 
さて、そんなキティちゃんのスペックを改めて確認してみよう。

本名:キティ・ホワイト
生年月日:1974年11月1日(日付は初代デザイナー、清水侑子の誕生日に由来。)
出身地:ロンドン郊外(誕生当時、日本の若い女性の憧れの地でロンドンが上位だったため。)
身長:りんご5こ分(ロンドン産)
体重:りんご3こ分(ロンドン産)
血液型:A型(日本人で最も多い血液型のため)
好きな食べ物:ママの作ったアップルパイ
 
Wikipediaハローキティ」より

 
なるほど。
キティちゃんの身長体重がリンゴ(ロンドン産)換算なのは有名だろう。
最近自分の体重が気になる貴方も、体重を聞かれたらリンゴ(ロンドン産)換算で答えればファンシーに誤魔化せる。なお、このリンゴ(ロンドン産)は1個あたり2.2ポンド(約1kg)という設定。かなり重い。50kgの人なら「私の体重はリンゴ50個分です」と答えることになる。
ちなみにキティちゃんと同じ生年の有名人はミルコ・クロコップ室伏広治、昭英などがいる。ミルコや室伏は大体リンゴ100個分の体重だ。

 
企業やアーティストと大々的なコラボをし、観光大使・親善大使を歴任し、記念ユーロ硬貨にまでなり、ビル・ゲイツからの買収話を蹴り飛ばしている大女傑キティちゃん…
ウィキペディアに箇条書きしてあった内容を見ているだけでも凄まじく凄いスーパーキャットである。
私も東京多摩地区に住んでいてこれまでご挨拶に伺わなかったのは大変失礼であった。東東京の守り神が平将門ならば、西東京の守り神はやはりキティのホワイトであろう。
 
ご託が長くなった。そんなわけでさっそくサンリオ・ピューロランドがある多摩センターへレッツゴー。
多摩センター駅に着いてみると、おお…なんか道がステキだ。
私がアルバイト時代に通っていたのはピューロランドの外周だったので分からなかったのだが、多摩センター駅からピューロランドまでのメイン通りはレンガが敷き詰めてあって、建物や街路灯もお洒落に造られている。それほど長い通りではないが結構いい雰囲気だ。ピューロランドから一歩外に出たら野暮ったい繁華街…なんてことはなく、行き帰りの道でも雰囲気に浸れる。
いきなり中々良いではないか。
 
しばらく歩くと洋風の城のような外観をしたピューロランドが見えてくる。うーん、さすが、入場口はゴージャスに造ってある。
入り口横のチケット売り場で「15時からは入場料1000円」というキャンペーン価格でチケットを購入した*3
正直、よくよく見てみるとチケット売り場も施設のつくりもややチープだなと感じるところはある。チケット販売はファンシーな格好をしたお姉さんが対応してくれるのだが、カウンターにチケットの日付はんこの跡が大量にあって、なんか「昭和の事務室」という印象を受けてしまった。

 
入場するとドレスアップしたキティちゃんがお出迎えしてくれる。入った瞬間からいい塩梅にファンシーでステキな感じ。
中は予想通り女児だらけではあるのだが、ちらほら男性もいた。そりゃそうか。家族連れならお父さんも一緒に来ているわけだし、デートで来ているカップルも少なくない。思ったより私の存在が異物ってわけでもないようで安心した。
しかし、ピューロランドの予備知識が全くないまま思いつきで来てしまったので、どこから巡っていけばいいのかわからない。
ここは一度、入り口でもらったパンフレットを読みながらカフェで作戦を立てよう。ってことで、4Fにある「ドリームカフェ」へ。シナモン(キャラクター)のスイーツとかがあるらしい。
 
カフェに行ってみると…さすがの休日、レジに人が並んでいる。
まぁしかし、コミケ壁サークルの数十分の一程度の行列だ。私にとってこの程度の行列を待つことなど造作もない。ショーケースにあるスイーツを眺めながら頼む物を決めていればあっという間に自分の番であろう。
…と思いきや、これが列が全然進まない。何を注文するのか迷っているお客さんがいる…とかそういうわけではなく、単純にスタッフが不慣れで人手が少なかったのだ。
ファンシーな格好をしたお姉様方がテンパりながら(それでいてゆっくりと)注文をこなす。むしろそれを見て手伝いたくなってしまったが、私があのファンシーな格好をしたら『HUNTER×HUNTER』のビスケが本気を出したときみたいになってしまうので、客の女児どもの心に深い傷を付けることになる。ここはじっと堪えた。
そんなわけで些か待ちはしたものの、無事に購入。出てきたスイーツはちゃんと美味しかった。
頼んだのはシナモンロールとキティちゃん大福とハロウィン限定かぼちゃプリン。どれもただの“キャラ物”って感じではなく、スイーツとして本当にちゃんとしている。がっかり感みたいなもんがない。美味しいです。キティちゃん大福はまんまキティちゃんの顔面を食べる形になるけど…

 
かぼちゃプリンをまったりおじゃると食べながら作戦決定。
とにかくここに来た以上一番しなければならないことは、キティちゃんの家に行く、コレである。
ピューロランド内には「キティズハウス」というそのまんまの名前でキティちゃんのお家があるらしく、ここではなんと生のキティちゃんと一緒に記念撮影ができるとのこと。これはいわば参拝だ。
他のアトラクションはともかくこれだけは逃してはなるまい。『帝都物語』の特典映像ではなぜか巫女さんの格好した女の人が平将門塚で五芒星を切っていたが、私もキティちゃんを前に五芒星をえいやっと切りたい。
 
と、その前に、カフェのある4Fには「Vivitix」というサンリオショップもあるので、そちらを先にチェックしてみよう。
ピューロランド内にはいくつかのショップがあるのだがこのVivitixに置いてあるのは比較的大人向けの商品らしい。お店の外観からして黒を基調として大人っぽく格好いい趣になっている。ハンカチ、タオル、食器といった基本的なところもあるが、バッグやポーチ、アクセサリーなどのファッション的なサムシングが数多く並んでいる。中には下着まで…ッ!
本当は色んな商品の写真でも撮って帰りたかったのだが、アトラクションとは違い、キャラクターショップの中を男が彷徨いているのはかなり目立つ。ここで下着を着たマネキンを撮影し出した日には、店の奥からジェラルド・ゴルドーみたいなバウンサーが出てきて即座に取り押さえられること間違いない。
結局日和って大根おろしだけ撮影した。

 
そんなこんなでキティズハウスへ。
キティちゃんの家の中が客でごった返さないよう、入り口で時間差を設けて入場する模様。行列の最後尾に並び20〜30分待つことに。その間、キティちゃんちの外観をじっと眺めることになる。
基本的にいい塩梅にファンシーでステキなお家なのだが…よく見るとこの家の外壁、キティちゃんの顔がいくつも掘ってある。
…猫面瘡?
自分の家に自分の顔面をいくつも彫り込むってなかなか乙な趣味だと思う。いや、いいんだ。キティちゃんは可愛いから許される。

 
いよいよ玄関口に着くと、スタッフのお姉さんから「500円で風船を買ってそれをキティちゃんに渡さないか」と持ちかけられる。
スタッフが売りつけた物をキャラクターに渡すとかすげー商売もあったもんだな…ってわけじゃなく、どうもその風船をキティちゃんに渡すとキティちゃんから何かお返しの品が貰えるらしいのだ。
ここで私は痛恨のケチを働いてしまい、風船を買わなかった。今思うと本当にバカだった。何が貰えたのか凄い気になる。もしこのエントリーを読んでこれからピューロランドに行こうという方がいらっしゃったら、是非キティちゃんに風船を渡してみて欲しい。
 
何も手みやげを持たずに人(猫)の家に入る私。
入り口を開けるとエントランスにいきなり妖精の格好をキティちゃんの像が登場。
自分の家に自分の(ry
いやしかし、さすが、本当にステキな雰囲気のつくりをしている。妖精キティ像の周りに花々が添えてあり、さらにその周りは噴水のオブジェがキラキラと輝いている。
入って右手に行くとキティちゃんのバスルームとベッドルームがあった。
お洒落で、いかにも優雅な雰囲気のバスルーム。乙女チックで、ちょっとしたお姫様気分が味わえそうなベッドルーム。
本当に素敵なベッドだったので写真を撮りたいなーと思ってずっとシャッターチャンスをうかがっていたのだが、家の中が女児だらけでなかなか上手くいかない。常にどこぞの女児が我先にとキティちゃんのベッドによじ登ろうとして、ベッドのみを撮りたいのに誰かしらが必ず枠に入ってしまうのだ。とうとう諦めて「後ろ向きで顔わかんねーならいいだろう」と、女児ごと写真撮って帰ってきた。
先に進むと、ダイニングとリビング兼書斎がバーンと広がる。
ダイニングにはでかいケーキがある。キティズハウスでは常にパーティをやっているようだ。
そして書斎には英語の分厚い本が沢山並んでいて、キティちゃんの読書家ぶりがうかがえる。でもよくよく見てみると置いてある本はなぜか辞典ばっか。変わっているなキティちゃん。

 
そしてそして、順路を辿っていくと、いよいよキティちゃんのプライベートルームへ。ここでモノホンのキティちゃんと一緒に写真が撮れる!
家族連れやカップルがグループ毎に順々にキティちゃんの部屋に入っていく。
緊張しながら待っていると、ついに私の番が来た!
扉を開けると…果たしてそこには“あの”キティちゃんがいらっしゃった。可愛らしい、それでいて上品で優しげな挙動で私を迎え入れてくれるキティちゃん。ううぅ…お会いしとうございました!
キティちゃんとの写真は、部屋に用意された専用のカメラの他に自分で持ち込んだカメラでも撮ってもらえる。
私もさすがに照れて思い切ったポーズは取れなかったが、変に余所余所しくもならないよう、きちんとキティちゃんに寄り添って写真を撮らせていただいた。
いやー、なんかガチで嬉しかったよ。別に特別なことをしてもらったってわけじゃないんだけどさ、キティちゃんが本当にあのキティちゃんだったってのを体感しただけで、一気にファンになってしまいました。
大袈裟ではなく、これだけでピューロランドに来て良かったなと思った。
 
…しかし、このあと、私はピューロランド内でとても恐ろしい体験をするのでした。
 
つづく

ハローキティ パッとひろがる! キティのおうち

ハローキティ パッとひろがる! キティのおうち

*1:ナンジャタウンのあまりにも開き直ったジャックのされぶりには逆に感嘆する

*2:この話によると結構凄いぞ、キティちゃん。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1348900318

*3:偶然キャンペーン中だった