
【ネタ】…ゲーム PS3、Xbox360 アーマード・コア4(2006) 開発・販売:フロム・ソフトウェア
【説明】…フロム・ソフトウェアから発売された3Dロボットアクションゲーム
統治能力を徐々に失っていた各国政府に対して、実質的最高権力組織となっていた6つの企業が全面戦争を開始した。
後に国家解体戦争と呼ばれるこの戦争は、企業側が投入したわずか30機にも満たない新兵器ネクストACによって数多くの国家軍隊はなすすべもなく壊滅し、勃発からわずか一ヶ月程度で、企業側の圧倒的勝利で終結。これにより企業による世界の統治が開始された。
それから5年、表面上での安定を保つ世界だったが、そのバランスは脆くも崩れ去ろうとしていた。
3Dロボットアクションゲーム『アーマード・コア』のシリーズ11作品目。プラットフォームをプレイステーション3とXbox360に移行してからは第1作目にあたる作品。
『アーマード・コア3 サイレントライン』以来のナンバリングタイトルであり、世界観はこれまでのシリーズとは違う本作独自の物となっている。

【独断】…『ARMORED CORE5』2010年発売予定記念エントリー
真面目な話、私はアーマード・コアを高校の必修科目にすべきだと思っている。
すっとろいRPGばかりやって、気が付くと「最近のゲームはもう面白くないな」なんて考えを抱いている不届きな大人が多いのは…ずばり、アーマード・コアをやっていないからだ。
「社会人になって時間なくなっちゃったし、いい歳してゲームに夢中になるのもな…」なんて無気力極まりない考えを抱くのは…そう、アーマード・コアをやっていないからだ。
そんな感受性の消え失せた大人をこれ以上増やさないためにも、至急の教育改革が必要だと考える。
受験勉強? そんなことをしている暇があったらAC世界の企業の歴史を学ぶべきだ。
恋愛? ACの頭部コンピューターに使われている田村ゆかりさんの声に萌えればよい。
外で遊ぶな! 指が折れるまで家でゲームをしろ!

せがた三四郎の画像を使っているもののセガサターンにアーマードコアシリーズはリリースされていません
…私を含めて、大体のアーマード・コアファンはみんなこんな↑感じです。
そんなステキな信者を沢山抱えるアーマード・コア。今回はシリーズ11作目に当たる『アーマード・コア4』を紹介していきたい。
シリーズの概要説明。
このゲームは、プレイヤーが「レイヴン」や「リンクス」と呼ばれる傭兵となり、彼らだけが操縦できる「アーマード・コア(AC)」と呼ばれる巨大ロボットに乗って、様々な組織から提示されるミッションをクリアしていくという3Dロボットアクションゲームだ。
ロボットのアクション操作はもちろん、パーツの購入・カスタマイズまでプレイヤーが行える。
ロボット(パーツ)のデザインは、先鋭的かつリアルで、ミリタリー色が強く実に格好いい。
つまり自分が理想とする機体を自分で造り、それを自分で操作できるという、男のロマンを凝縮したようなソフトなのである。
現在シリーズ12作を数える人気タイトルだが、実はここ数年程アーマード・コアは迷走期に入っていた。
ゲームシステムの複雑化、また対人対戦用のバランス調整のため、シリーズを重ねるたびにアクションの制約が大きくなり、結果的に自由度や爽快感が削減されていったのである。
新作が出てもゲーム的にはマイナーチェンジを繰り返している印象だった。ファンの間でも「ゲームバランス」の話ばかりになり、次第に作り手も遊び手もこのシリーズの本懐を忘れていった。
ネット上では「つまらない方のAC」と呼ばれ(面白い方のACは『エースコンバット』)、この先、マンネリで先細っていくだけのシリーズに思われた。
そんな鬱屈した状況を打破したのが、本作『アーマード・コア4』なのである。
第7世代のハードで描かれる臨場感のあるグラフィック。従来の制約を一気に排してスピーディーな挙動を見せるようになった新型AC「ネクスト」。
通常ブーストは常時稼働可能、クイックブーストによって瞬発的に飛び回ることもできるようになった。耐熱制限がなくなったため高速巡航移動のオーバードブーストも気楽に扱える。とにかく速くて好き勝手に動ける。
武器種も全てを強力にする方向でバランスを取って、プレイスタイルに合わせて好きなモノを使えるようにした(勿論、相対的な差は出てしまうが)。
小さく縮こまっていたシリーズが、『4』によって完全に生まれ変わった。

慣性などの物理演算も良い具合のインチキぶりで、とにかく機体が速くチャカチャカと動く。
機体にもよるがクイックブーストを使うと0.2秒ほどで400km/hくらい加速するのだ。連続クイックブーストをやるとその速さで前→横→前→横→前…と数回の切り返しが瞬時に行われる。
リアルに考えたらパイロットは女型の巨人に振り回された調査兵団員のようになっていること間違いなしだが、このゲームでは全く問題ない。
操作に慣れてくれば、亜音速で飛び回って弾幕をかいくぐり、高火力兵器で敵を一網打尽!…とか、クイックターンで敵を捕捉して、連続クイックブーストで一気に間合いを詰めてブレードで斬り捨てる!…とか、そういう格好いいアクションが行えるようになる。
ゲーム画面全体もACの挙動のディテールもまるでムービーのように美しく、「今のアクションを私がやったのか…」と、感動すら覚えてくる。
ストーリー、世界設定も『4』は好評で、今までのシリーズ作品に比べて、割合、主人公の行動目的が明確で感情移入しやすくなっている。
登場人物の絵はないものの、キャラクターボイスが多く、一人一人の人物像がかなり彫り深く描かれている。
特に坂本真綾さん演じるオペレーターの「フィオナ・イェルネフェルト」はかなりの人気ぶりだった。ミッションをこなせばこなすほどフィオナに褒められるので、一部のプレイヤーは鼻の下を伸ばしながら攻略していたことだろう。
最大のライバルに当たる「ジョシュア・オブライエン(声:中田譲治)」もやおい的な意味で大変な人気だ。
そんな完成度の高い本作だが、商品としてはやや不遇であった。
それというのも、PS3版は2006年12月、Xbox360版は2007年03月に発売されたのだが、どちらのハードも日本市場で見事にスタートダッシュに失敗しており、ソフトが割を食う形になっていたのだ。
元々わりとコアなゲーマー向けのソフトではあるのだが、さらに分母まで小さいとなるとこれはかなり苦しい。廉価版が出たこともあって両ハード合計で11万本近くは売れたが、あれほどつくり込まれた内容でこの売り上げは厳しいと言わざるを得ない。
また、ただでさえ難しかった基本操作が、本作からより難しくなっており、ユーザーから倦厭される要因となった。
「前後左右移動」と「上下移動」と「視点変更」と「右武器使用」と「左武器使用」と「通常ブースト」と「クイックブースト」を常に同時に行うのが“基本”なのだから、確かにハードルは高い。
私の友人にもアーマード・コアシリーズをやっていた者が数人いるが、そのうちの半数近くが『4』の操作の難しさで折れている。
この手のゲームは操作に慣れて「俺スゲー」となってからが面白いのだが、やっぱりどうにも取っつきは悪い。

…しかして、本作がロボットアクションゲームの最高峰である事には違いない。
ロボット大国日本に生まれて本作をやらないのは、ブラジルに生まれてサッカーをやらないのと同じである。タイに生まれてムエタイをやらないと同じである。ドイツに生まれてビールを飲まないのと同じである。スペインに生まれて情熱を持たないのと同じである。アメリカに生まれて『ビバリーヒルズ青春白書』的なイベントに遭遇しないのと同じである。
まずは…まずはやってみるべきなのだ。
日本政府も大至急日本全国の子供のいる家庭に箱○とアーマード・コアを即時送りつけるべきだと思う。
「このゲームが上手くなると右脳が著しく発達します」とか、それくらいのプロパガンダはやってみせて欲しいところだ。
箱○のクソでかいACアダプターを見て、日本中のお母さんたちが腰を抜かす様を想像して欲しい。税金を納める気にもなるだろう。
…少し熱くなって脱線してしまったが、それだけ素晴らしい作品なわけである。
巨大ロボットもののゲームというと、版権アニメ作品を元にしたモッサリアクションのものがどうしても多い(それはそれで面白いんだけどね)。純然とロボットを造る、動かすということにおいては、本作は独り高みを突き抜けている。
真にニュータイプ気分を味わいたいのならば、是非一度、本作とその続編の『アーマード・コア フォーアンサー』をやってみていただきたい。
本当にメカに惚れてしまいます。
小学生にやらせたら、「将来の夢はホワイト・グリント(機体名)になること」とか言ってくれるようになるかもしれない。
私の小学生の頃の夢は「スペリオルドラゴンになること」だった。あながちなくもないと思う。
おわり
【追記】…実績解除のコーナー
1000G到達難易度…★★★☆☆
難易度評価が難しいゲームだ。
基本操作を修得するのは難しいが、逆に、基本操作さえキッチリできるようになればミッションの攻略自体はめちゃくちゃに難しいわけではない。
ゲーム内に設定された「ノーマルモード」と「ハードモード」の全てのミッションで評価「S」を取得すれば、それで実績コンプリート。ミッションの数はそれほど多くないので、ド詰まりするものがなければ極端に時間も掛からない。
最悪の場合、ミッションごとに自分が有利になるようレギュレーションを変える…なんていう手もなくはない…
