ゲッサン 2010年4月号
【ネタ】…雑誌 小学館 ゲッサン 2010年4月号
【説明】…小学館が発行する日本の月刊少年漫画雑誌
2010年3月12日発売。創刊第11号。ターゲットは中高生以上を中心として幅広い年齢層としている。
キャッチコピーは「漫画力絶対主義」。また「男の子が自立するために絶対必要なふたつのキーワード」としてアイデンティティー「愛と勇気」を掲げている。
【独断】…-ホワイトデーで人は死ぬ
バレンタインデーの一週間くらい前から、「俺、チョコ好きなんだけど↑」と、さり気なくチョコ催促のアピールを続けた甲斐があって、職場でいくつかのチョコをいただけた。
「T-260Gさんって、気持っち悪いから、チョコあげないと何か嫌がらせされるかもしれないし…」という、普段からの暗黙の脅しも効果バツグンだったようで、なかなかの豊作であった。
…もう、なんというか、ここまでいくと、山に住み憑いちゃった妖怪に供物を捧げるような感覚だろうな。やらねーとアイツ怒るっていう。
…で、そこまでは良かったんだが、問題はホワイトデーである。
常識的に考えれば、ここはお返しをしなければならない。なおかつ、多少手の込んだ物を貰った場合、一応、それなりの物で応えなければならない。
正直、私は手持ちの金がないし、あまり高価なお返しをされたら貰う側も重すぎるだろうし、何しろ私は金がない。
というわけで、それなりのお菓子類をばらまいていたのだが、数がある分、まぁどんどんどんどん財布の中身がヤバくなっていく。
いっそのこと、大量に買ったディアガールサンダーを投げつけて「食えよ、雌豚ども」と言ってしまえれば、どんなに楽だろうか…。
最終的には、金がなくなり過ぎて、風邪を引いていたのに病院に行けなくなってしまった。
そんな私から、虎の子の500円玉を奪い去るゲッサン。
今月も粗筋省略。ヒアウィゴー。
『とある飛空士への追憶』…原作:犬村小六 作画:小川麻衣子
御令嬢空輸マンガ。
傷ついたサンタ・クルスが無人島に着陸。ファナがシャルルの看病をする。
皮肉ではなくて、文字通りの意味で、飛行機の描写がなければ良いマンガなんだよな。
とはいえ、飛行機が出てこなかったら退屈過ぎる。どうすればいいんだ。
『QあんどA』…あだち充
幽霊共存型青春ラブコメディマンガ。
今月はパンツの雨霰。
漫画家の心意気として「魂と引き替えに作品を描く」なんて言葉もあるが、あだち先生の場合、魂と引き替えにJKのパンツを描いているわけである。
こんなステキな大御所作家が他にいるだろうか。
…結構いるような気もするが、それにしてもナイスなスケベオヤジっぷりだ。
『よしとおさま』…四位晴果
御庭番スタイルBLギャグマンガ。
今月はパンツの雨霰。
前回、レギュラーキャラが増えて、賑やかになってきたと思ったら、さらに新キャラ登場。
なんと善透(よしとお)の腹違いの妹で、サビ丸の元主。色々な意味で不穏である。不穏である!
『忍びの国』…原作:和田竜 作画:坂ノ睦
戦国忍者バトルマンガ。
一丸となった伊勢が伊賀に攻めてくる。ただでさえ内輪がバラバラな状態の伊賀に勝ち目はないが、お話的に、このままストンと終わってしまう事もないだろう。一体どうなるのだろうか。
ゲッサンにしては珍しく、毎回ちゃんと盛り上がりのある漫画。
『ここが噂のエル・パラシオ』…あおやぎ孝夫
萌え萌えハーレム女子プロレスマンガ。
JCレスラー陽向(ヒナ)が風邪を引いてダウン。同級生の坂本元がお見舞いに来る。
今回、当のヒナはほとんど寝ているだけだったが、みんなの妄想の中で、コスプレ、お医者さんごっこと大活躍。
今後のレスラーの衣装に期待が掛かる。
『信長協奏曲』…石井あゆみ
戦国ファンタジーマンガ。
竹千代が再び信長の前に現れる。今川の傘下から抜け、織田との同盟を結ぶためだ。
家、国の存亡をも左右する決断。強い覚悟の下、竹千代は変名も決意。新たな名は「徳川家康」!
のらりくらりと歴史の大事な場面を描いている作品。信長はいつも帰蝶と仲良くデートしているだけだが…。
ちなみに、その陰で藤吉郎(後の豊臣秀吉)は、今川の忍としてのケリをつける。
それにしても、石井先生の描く美人は本当に美人だな。
『アオイホノオ』…島本和彦
漫画家志望者マンガ。
今月の名言 「この二人さえつかまえておけば━━! 一生…喰いっぱぐれないような気がする! やった!」。
後にアニメ制作会社ガイナックスの社長になる山賀博之の台詞である。
「この二人」とは、言うまでもなく、庵野秀明と赤井孝美のことだ。驚異的な才能二つを早くもゲット! こいつらを上手く使えばそりゃ一生喰いっぱくれないわ。ドゥフフフフ…
…いや、あくまでも、この作品は島本和彦先生の創作なので、実際に山賀さんがそんなことを思ったかどうかは分かりません。
ただ、上記の台詞は見開きでドでかく書いてあります。山賀さん、悪っそうな顔してます。あくまでも島本先生の創作ですが。
魔人・庵野秀明も、学内でのファーストピクチャーズショーに向けて再始動! この漫画で描かれる庵野学生は、変な言い回しだが、職人気質の野心家といった感じで、本当にカッコイイ。
…ちなみにその頃、主人公の焔は、魂のやる気待ちでひたすら体を鍛えていた。
…ダメじゃん…。
『マコトの王者 〜REAL DEAL CHAMPION〜』…福井あしび
人格入れ替わりボクサーズ・ロードマンガ。
赤コーナーでは、大地が拳聖ジムを辞めて出直しを計る。
青コーナーでは、天童が5階級チャンピオンとの闘いに向けて集中する。
どちらも非常に期待感大。私は赤コーナーの巻き返しが早く見たくてたまらない。
ほんとイイ漫画です。
『いつかおまえとジルバを』…横山裕二
HENTAI猫マンガ。
花見。酔っぱらい。泥酔女。今回は泥酔女に猫が群がるお話だった。
…あのー…横山先生、なんとなく、発想がガチでHENTAIっぽいです。
『権力の犬 ポリスワン!』…杉本ペロ
獣人警官うそプロファイリングマンガ。
最終回にして、初めて取り上げさせて頂く。
とにもかくにも、見事なまでの散りっぷり!
でかいケツとでかいうんこを描いて誌面を去っていくって、ギャグ漫画家としてカッコイイわなぁ。
「ギリギリだなこれ。」って、ギリギリアウトのネタだよ。
『アサギロ 〜浅葱狼〜』…ヒラマツミノル
沖田総司マンガ。
山南さんが惣次郎を出稽古に連れて行く。
次から次へと掛かってくる相手は実質練習台。それまで、ベーシックな剣術と勘と瞬発力だけで戦っていた沖田は、山南さんの檄でもって、短時間の間にみるみる強くなっていく。
うーん、面白い!
次回はゴリラ(近藤)が帰ってくる。これは波乱の予感。
それにしても、今回、山南さんが「切腹なんて一番馬鹿げた死に方」とサラっと言っているんだが、なんかゾッとするものがある…。
『リンドバーグ』…アントンシク
大空恐竜マンガ。
主人公ニットがリンドバーグでの飛行訓練を行う。全然上手くいかなかったが、窮地で完璧なターンを成功させる。
なんか姫君もやってきたし、一層賑やかになってきた。
この作品、旧世界名作劇場枠とかでアニメ化してくれないかね。
マジで素晴らしいです。
『仕事場見たいし!』…横山裕二
ゲッサン連載漫画家紹介マンガ。
今回は、『俺たちのフィールド』や『RED』などを描いていた、村枝賢一先生登場。なんでも来月号のゲッサンから『光路郎』の続編を開始するのだそうだ。
…それはいいとして…非常に、非常に勝手ながら、私は村枝先生に対してかなりカッコイイビジュアルイメージを抱いていたのである。なんというか、それこそ『俺たちのフィールド』チックに、ちょっと細身だけど野性的で熱い雰囲気があって、ファッションもどこかスポーティーで…みたいな感じで。
ところが、出てきたのはマタギである。いや、マタギにもシュッとした感じの人はいるかもしんないけどさ。横山先生の絵から察するに、マタギ・オブ・マタギだろう、あれは。
で、ちょっと検索してみたら、村枝先生、結構あちこちで顔出しの仕事をされているようで、私も今更ながらご尊顔を拝見した。
…どちらかというと、マタギよりも、熊の方に近い。
田亀源五郎先生だったら、いい感じに二次元化してくれそうな雰囲気であった。
なんか、むちゃくちゃ悪口書いちゃったけど、貫禄があってこれはこれでカッコイイと思う。いや、ホントに。熊本出身で、大酒呑みで、恰幅がイイって、いかにもな九州男児だろう。
次回も、村枝先生との熊本取材は続くぞ!
★ まとめ ★
このエントリーを書いている間にメールがあった。
「私、T-260Gさんにバレンタイン何もあげてないんですけど、私宛にホワイトデーのお返しが置いてあって…これはどうすればいいんでしょうか?」
…
…
…現金で返せ!
おわり
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/03/12
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