ゲッサン 2009年12月号


【ネタ】…雑誌 小学館 ゲッサン 2009年12月号
 
【説明】…小学館が発行する日本の月刊少年漫画雑誌
2009年11月12日発売。創刊第7号。ターゲットは中高生以上を中心として幅広い年齢層としている。
キャッチコピーは「漫画力絶対主義」。また「男の子が自立するために絶対必要なふたつのキーワード」としてアイデンティティー「愛と勇気」を掲げている。
 
【独断】…ゲッサンを買ったら新型インフルエンザにかかった
ゲッサンを買ったら新型インフルエンザにかかった。

…いや、別に因果関係云々は言っていない。ただ、時系列に沿って事実だけを書いている。ゲッサンを買った→家に帰った→新型インフルエンザにかかっていて発熱した…というだけだ。
ただ、ゲッサンネガキャンを行っている一人の若者が、ゲッサンを手に取って数時間で具合が悪くなって寝込んでしまった…。それだけは言っておきたい。
 
…関係ない話、寝込んでいる最中、レンタルDVDを数本借りていることを思い出して見てみたのだが、よりにもよってその全てが押井守監督作品であった。
健康なときなら大好きだが、具合が悪いときに見る押井作品は凶悪である。こちらは冗談ではなく、具合がさらに悪くなった。
 
そんな私が、今月も気になる掲載作品を個別に取り上げていきます。
あらすじ等の具体的な作品紹介は省くので、よろしければ本誌を実際に読んで頂きたいです。はい。 
 

ハレルヤオーバードライブ!高田康太郎
ハイスクールバンドラブストーリーマンガ。
小雨(主人公)を好いてくれる女性風紀委員登場。いよいよもって青春です。
しかし、正直、リア充の話なんて見ていられない。私の邪悪な部分が浄化されてしまう。というか邪悪な部分しかないから、浄化されたら何も残らない。花王バブみたいな感じになる。
ある意味、この作品を一番素直に楽しめるのは女子小中学生だと思うのだが、ゲッサンってオッサンしか読んでないイメージなんだよな。
キャラクターの描写がもう一回り上手くなれば、大人も萌え落とすことが可能なのかも知れない…。今のところわりと持ち腐れている感が…。
 

リンドバーグアントンシク
大空恐竜マンガ。
シャークと共にエルドゥラを抜け出したニットだったが、なんとシャークの正体は空賊団の船長だった!
今のところ空賊団のメンツに雑に扱われるニットだが、「仲良くなればきっとこういう感じになるんだろうな…」というのが、良い意味で想像しやすい。
仮にニットに乱暴なことをしたら、全国のショタコンが黙ってはいまい。…いや、乱暴なことをしたらしたで支持されるのか…?
真面目な話、総じて言って、ゲッサンの中では圧倒的な存在感を誇る作品である。好き嫌い上手い下手以前に迫力が抜きん出ている。
 

『QあんどA』あだち充
幽霊共存型青春ラブコメディマンガ。
今回も本誌の表紙だった。陸上競技用のレースセパレートを着る遊歩(ヒロイン)がまぶしい。
…あだち先生は何かと女子のスポーツウェアで魅せるところがあるが、これって考えようによってはかなりのHENTAIなのではないだろうか。そしてそれが男としての正しい姿勢なのではないだろうか。
やはり話は進まないが、雰囲気はかなり固まってきている。次回あたりでそこがより決定的になりそう(学校内の描写等で)。
 

ここが噂のエル・パラシオあおやぎ孝夫
萌え萌えハーレム女子プロレスマンガ。
忠輔(仮)がエル・パラシオに自分の居場所がある事を再確認する話。やはりイイです。
それはそうとして、今回の『仕事場見たいし!』のゲストはあおやぎ先生であった。詳細は下記。
 

とある飛空士への追憶…原作:犬村小六 作画:小川麻衣子
御令嬢空輸マンガ。
実は2回ほど表紙になっている作品なので、かなりの期待の星なのかも知れない。原作は同名の小説で、大変人気があるらしい。
シチュエーション的に飛行機と人二人と海と空しか出てこない作品。にも関わらず、飛行機の描写がかなり弱いという時点で、正直「う〜ん」…と思っていた。全体的に淡白な絵柄なので(人手やスケジュールの問題もあるかも知れんが)、ヒロインが「絶世の美女」だというのにも今一つ説得力がない。
ただ、あまり気にしないで見てみると、案外、映像がツラツラ頭に入ってくるもので、雰囲気のくすぐったさはちゃんと伝わってくる。
 

『Waltz』…原作:伊坂幸太郎 漫画:大須賀めぐみ
殺し屋育成漫画。
「蝉(主人公)カワイイ!」という女性読者の反応を置き網式で待ちかまえる作品だという事が確定した。
別にそれはそれでいいんだが、それ以外にも見所があって欲しいと切に願う。
  

アオイホノオ島本和彦
漫画家志望者マンガ。
魔人・庵野秀明が自作アニメでその実力を垣間見せる! 打ちひしがれる焔に光明はあるのか!?
庵野学生のアニメがどのように凄かったのか、間接的に解説してあって非常に面白い。必見。
ただ、今更ながら、『アオイホノオ』ってあんま少年誌向きじゃないような気がする。
  

『アサギロ 〜浅葱狼〜』…ヒラマツ・ミノル
沖田総司マンガ。
15歳になった沖田。ゴリラ(近藤)はなぜか書物を読みふけってばかりになっていた。
と、そこに北辰一刀流“あの”山南さんが登場。柔和だが、ただ者ではない雰囲気丸出しの山南さん。さぁこれからどうなる!
先月にページ数が増えてから俄然楽しみになってきている作品。純粋に続きが気になります。
 

信長協奏曲石井あゆみ
戦国ファンタジーマンガ。
柴田勝家は信長と信行の器の違いを目の当たりにする。ひたすらに天下を見る兄・信長、信長を排することしか考えぬ弟・信行。
唯一の味方であった勝家にも見限られ、完全に孤立した信行は、信長への最後の抵抗を行う…。
やはり秀吉のキャラ設定が「汚れ役はいつでも承ります」という感じである。サブロー(信長)がこのまま博愛主義でやっていく上で非常に重要な立場にある。
もはや「意外と」という枕詞は不要。難点も多いけど、間違いなく面白い作品。
 

『仕事場見たいし!』横山裕二
ゲッサン連載漫画家紹介マンガ。
今回のゲストは『エル・パラシオ』のあおやぎ孝夫先生。
巻末コメント等を見ていて「いつもネガティブなことばかり書く方だなぁ」とは思っていたが、よもやこれほどとは…。
「ぼくを取材しても…書くことなんて何もないですよ…」
「こんな漫画が載ったらぼくを嫌いな人が増えるんでしょうね…」
これはひどい
そんなあおやぎ先生に励ましのお便りを。私も今月こそアンケートはがきを出してみようかと思う。
 
毎月同じことを書いているが、やはり全体的に作風が落ち着きすぎているので、少年誌チックで爆発力のある作品が欲しい。
キチンと頂上を目指すスポーツマンガ、派手なバトルもの、純粋なギャグ作品…など、案外王道が欠けているので、逆に言えば、ここを少しでも固めればかなり良い感じになるとは思うのだが…。
まぁルイーダの酒場じゃあるまいし、そんな簡単にホイホイと人材を呼べるはずもないのだろう。
女戦士を注文したら、ビキニアーマーのオッサンが出てくることだってあるわけだ。現実社会では。
 
かく言う私も今ビキニアーマーですよ。
…いや、もうインフルエンザで具合悪くて、オチとか考えるのがとても面倒なのだ。
体調が良くなったら書き直すから、許して下さい。
ホラ、キミもビキニアーマーだ。
それがゲッサン、それが少年誌、そうだろ?
 
おわり

ゲッサン 2009年 12月号 [雑誌]

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