ダイエット


【出典】…生活 健康 ダイエット
 
【説明】…健康や美容などを目的として、食事の質・量(カロリー、食材の種類・バランスなど)をコントロールすること
語源は『ギリシア語のdieta(生活様式、生き方)』からという説と、『英語のdie(死ぬ)+eat(食べる)からなる造語』という説がある。
英語辞書では、dietの定義を『食物、(日常的な)食事、餌』としている。加えて、diet control、diet therapyの略語として、『食餌療法のための「規定食」』という意味も指す。従って「虚弱体質改善のためのダイエット」、「高血圧の治療の一つとしてダイエットをする」などと使用するのが、単語の定義からすれば正しい。
日本では、元々医療用語として英語の用法に倣った意味で使用されていたが、一般にはこの語が「減量のための食餌制限」として限定的に使用されることが多く、また「痩せる」という部分のみに注目されて変質した「ダイエット=減量・摂生」という意味で誤用され、英単語の意味とは乖離した和製英語と化している傾向にある。

 
【独断】…ケミカルケミカル!
今回はネタなし。ふと思った事があったので、それだけを書く。
 
いや、2009.03.17から、「プロテインウォーター」というサントリーが開発・販売しているソフトドリンクのCMが流れているんだが、それがどうにも気に入らないのである。
「細マッチョ軍団」と「ゴリマッチョ軍団」が花いちもんめを行うという、印象的かつコミカルなつくりのCMだ。
覆面をつけていかにもむさ苦しいポーズで近づいてくるゴリマッチョ軍団に対して、細マッチョ軍団は爽やかなスポーツウェアを着て洒落っ気たっぷりにポーズを決める。そして「細マッチョなあなたにサントリープロテインウォーター!」とナレーションが入って〆。といった内容になっている。
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…う〜ん、カラダづくりを謳った商品のわりには、時代錯誤な認識を押しつけてくる感じがして、なんともイヤだ。まぁそりゃ確かにゴツ過ぎるのも考えもんだが、なんか、変に細身偏重を煽っていないかね?
日本での「マッチョ」という言葉の使われ方自体もすでにオカシイのだが、この上「細マッチョ」なんて言われると、もはや何がなんだか分からなくなってくる。脂肪が少ないというだけの未発達な体で「マッチョ」とは、これ如何に。「妖怪人間」的な言葉のパラドックスだ。
 
美の価値観は古今東西で異なるもの…などと言う戯れ言はさておき、やはり、今の日本は細身偏重だよなぁと思う。
というか、“美”(あるいは健康)としての細身を目指しているはずなのに、どうにも短期的な“ダイエット”の手段と結果ばかりがクローズアップされてしまいがちだ。
ダイエット器具やサプリメントに何万・何十万と費やす割に、目指しているのはかなり漠然とした「痩せている体」だったりする。
 
このエントリーの「説明」の項を読み直して、正しいダイエットとは何かを改めて考えてみよ、と言いたい(誰にだろう)。
 
 
まず、ぶっちゃけ、意識的に鍛えてでもいない限り、フツーの人がただ痩せたところで別段スタイルが良くなることはないのである。
動物のシルエットは骨格と筋肉がベースになっているので、カロリー制限と有酸素運動だけで脂肪を一時的に削ったところで、メリハリも何もない真っ平らな体になるだけなのだ。端的に言うと「デブ」から「貧相」になるのである。
…で、その痩せただけの体に「細マッチョ」だの、「モデル体型」だのの口上を付けるから話がややこしくなる。
スポーツ選手やダンサーのようなカッコイイ体になるためには、まずは筋肉を付ける必要があるのだ。ただ脂肪が少ないというだけの体と、カッコイイ体というのは根本的に違う。
むしろ、デフォで痩せ気味の人の方が、大元の筋量が少ないのできちんと体を作るのが大変だったりする。で、30過ぎたら痩せているのにお腹だけ出てきたり…。
どうせ、素人がそこそこ頑張ったくらいじゃゴリマッチョのようなムキムキの暑苦しい体になれるはずもない。格好良くなりたきゃみんなガンガン鍛えるべきなのだ。
 
…ムッチャクチャ乱暴に言えば…

① 筋力トレーニングをして
② テキトーに有酸素運動をして
③ 蛋白質を十分に摂って脂質を避けて
④ その上で炭水化物の量を調整

効果的なダイエットの基本はコレだけである。逆に言えば①〜④を一つでも避けた“ダイエット法”は大概よろしくない。
とにかくトレーニングは基本だ。「運動している」と言って、有酸素運動ばかりで筋トレは一切していない、なんてのも考えものである。体を作るというのは筋肉を作り上げていく作業でもある。
当然、ビタミンやらなんやらの栄養素も必要なのは言うまでもないが、それはダイエット以前の問題なんでここでは伏せる。
「増量したいけど体重が増えない」という場合は、単純に、栄養バランスを保ったまま代謝を上回る量を食うだけである。食べるのも努力の内。その場合、量を摂る分、脂質はできる限り避けたい。
そんなこんなも含めまして、以下、トレーニングを行う上でのポイントをいくつか挙げていこう。

【やっておきたいこと】
☆ トレーニング強度の向上を常に念頭に置く
☆ 有酸素運動は飽きないようにやることに変化を付けるのも手
☆ トレーニングは出来れば週2回以上行う
☆ トレーニングに心身が慣れてきたら、その頻度を増やす。その際、休養は基本的に等間隔で
☆ 上達や達成感が実感できるスポーツを一種目行う(トレーニング自体がそれに当たればやらなくてもOK)
☆ スポーツジムなどの施設は、メニューの幅も多く、コミュニケーションなどの刺激もあるので、できれば利用する
☆ 男女問わず運動後にはプロテインを摂っておきたい

【注意点】
☆ 増量・減量は目標であって目的にはしない。体の強化・美化を目的にする
☆ スポーツクラブのスタッフは実は玄人・素人がピンキリである
☆ 食事はカロリーよりも蛋白質と脂質の割合に気を配るべし
☆ パン食、洋菓子は脂質が多いので注意
☆ プロテインは市販のスポーツ用のでOK。美容プロテインは激高なので余裕がある人だけ(正直、費用対効果は…)
☆ ネットで安いプロテインなども売っているが、体質的に合う合わないがあるので注意
☆ 「ながらトレーニング」は避けよう。逆に面倒でツラくなってくる

他にも色々ありはするけど、そろそろこのエントリーに飽きてきたので、この辺だけ押さえてりゃ多分大丈夫だろう。
つまり、痩せよう・太ろうとするんじゃなく、体を鍛えようとすりゃいいわけだ。鍛えると言っても、筋トレなんて元々長時間できるもんじゃないし、それほど追い込む必要もない。取り憑かれたように何時間もウォーキングするのよりずっと楽である。
対症療法的な“ダイエット”だと死ぬまで格好いいスタイルにはなれないし、ずっとカロリーと戦い続けなくてはならないので、不毛な上に精神的にもツライ。そのくせ、体と金の負担もでかい。
一度ちゃんとトレーニングをして、体のベースさえ作ってしまえば、シルエットは格好いいし、運動能力も高いし、基礎代謝も良いし、良い事ずくめだったりする。
そういうことを踏まえて、上に書いた①〜④を実行すりゃいいわけである。

  
…雑誌『Tarzan』とかは、これ↑だけで記事を終わらせるワケにはいかないから、最新の運動生理学の話を持ち出したり、色んな統計を持ってきたり、低カロリーメニューを写真付きで載せたり、あの手この手を尽くしているわけだが、ハッキリ言って、そんなんはただの誌面の飾りである。
鍛えて、蛋白質摂って、脂質控えりゃ、人間は締まるようにできている。
  
 
というわけで、完全にこのエントリーに飽きたので、話がまとまらないまま〆るとする。
“ダイエット”産業って実はマッチポンプで成り立っているんじゃないの?というお話でした。(そんな話したっけ?)
ガリガリ礼賛は、いい加減よろしくないよな。
…って、そんなこと言っといて、タイトルの画像がアドンとサムソンじゃ、エントリーの趣旨として逆効果なような気もする…。

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【追記】…プロテインウォーター
ドリンクメーカーなんかも迷走気味で、今は健康に関係しない商品はほとんど出せないような状態になっている。
スポーツの栄養補給、脂肪燃焼、脂肪吸収抑制、美肌、腸内安定、カロリーオフ、糖質オフ、等々…。
アミノ酸とビタミンは「とりあえず入れとけ」という感じで入っている。ただ、商品のジャケットを見ても、その栄養素の効能はビッシリと書かれていたりするが、それが人間にとってどれくらい必要なのかは書かれていないし、大概の人は知りもしないだろう。私も知らない。
「こんな素晴らしい栄養素が入っています!」と言うのはウソではないが、実際は取るに足らない量だったりもする。
 
例えば、件の「プロテインウォーター」だが、入っているプロテイン蛋白質)は、500mlペットボトルでたったの2.5gである。これはコンビニのおにぎり半個分の量でしかない。(※とはいえ成分の質にもよるので一概に量だけの問題でもないです)
さすがに「運動後に飲んで下さい!」とまで自信満々に謳ってはいなかったが、成人男性の場合、運動後に摂取すべきプロテインの量は最低この10倍である。2.5gというと完全に誤差のレベルだ。BCAAで2.5gだったらなかなか有り難い飲み物だが、んなわけないしな。
別に「プロテインウォーター」が詐欺だというわけではなく、消費者としては、「これはただのソフトドリンクだ」という認識を持つべきだと思うのだ。他にも大袈裟な広告打ってるドリンク・食品が沢山あるでしょ。
わけのわからないケミカルに依存しても効果が望めるとは限らないわけだ。