カエル(蛙)


【出典】…動物 カエル(蛙)
 
【説明】…脊椎動物亜門・両生綱・カエル目(無尾目)に分類される動物の総称
成体は頭は三角形で、目は上に飛び出している。胴体は丸っこく、尾はない。
後肢が特に発達しており、後肢でジャンプすることで、敵から逃げたり、エサを捕まえたりする。後肢の指の間に水掻きが発達するものが多く、これを使ってよく泳ぐ。ほとんどの種で肋骨がない。
水辺で生活し、陸と水中の両方で生活する種類が多いが、ほとんど陸上だけを生活の主体にしているもの、樹上にまで進出しているものもある。完全に水中生活のものはそう多くない。
ほとんどが肉食性で、昆虫などを食べる。大型のものは小型哺乳類まで食べるものもある。陸上で採食するものは、舌を伸ばし、昆虫をそこにくっつけて口に引っ張り込む。異物などを飲み込んだときは胃袋を吐き出しそれを洗う行動をする。
 
【独断】…かわいい
「古池や蛙飛び込む水の音」、「やせ蛙まけるな一茶これにあり」……カエル。
カエルだの、ネズミだの、スズメだの、パンダだの、デジタルなオタクブログの割に時折生ものが介在している気色悪さ…。
いや、例によってカエルの人気っぷりが不思議だな、という話である。
上記のように芭蕉や一茶のネタにされることもあるし、文学作品のキーキャラクターとしては、洋の東西問わず非常に出番が多い生き物だ。
そもそも、皆さん、リアル蛙に対してどのようなイメージを持っているのだろうか? アマガエルは確かに可愛く見えないこともないが、基本気色悪いと思うんだが。カエルって。
いきなりなんだが、二次元グロ絵業界の中では、カエルや食虫植物というのは、グロジャンルの一つとして確立されていたりする。
何もその見た目がグロいというわけではなく、捕食方法がグロいのだ。丸飲みだろう。丸飲み。飲まれた生き物はいつ死ぬんだろうか、あれって。
多分飲まれてすぐに窒息死かショック死するんだろうが、丸飲みされたまま意識があって消化されていったら…と思うと恐ろしくて仕方がない。
そこら辺の想像を掻き立てられるために、グロ業界の中では「丸飲み捕食」というのは結構スタンダードなジャンルとして馴染まれている。カエルに飲まれた人間が、消化されながら恐怖と苦痛に藻掻く様が描かれていたりするのだ。

…ということを踏まえた上で、『ケロロ軍曹』(1999-)ってカワイイよね。『けろけろけろっぴ』(1987-)とか。『ケロケロちゃいむ』(1995-1998)という作品もあった。どれもカワイイ。…あいつら、本来はあんな捕食方なのに…。
イソップ童話から現代娯楽小説まで、幅広くカエルキャラクターは存在するが、キングオブカエルキャラと言えば、やはり『ど根性ガエル』(1970-1976)の「ピョン吉」だろう。カエルなのに根性は人一倍って、よくよく考えるとワケの分からない設定だが、あの気っ風の良さはなんとも言えない魅力がある。山椒は小粒でピリリと辛い。
次点ではクロノトリガーの「カエル」。元は人間なのだが、呪いでカエルの姿に変えられていて、特定エンディング以外はずっと人型蛙のままである。カエルなのに伝説の剣を操る勇者、というギャップが最高にカッコイイ。
 
上記のケロロ軍曹もそうだが、カエルキャラクターはやはりオイシイ役をもらうことが多い。主役級の扱いも少なくないだろう。
虫でも鳥でも魚でもなけりゃ、当然ほ乳類でもない。人間の日常生活において、ポツネンと不思議な存在感を放つ生き物、カエル。
できることなら、道路で見かけてもひき殺さないで欲しい。ケロちゃん人形に毎日願い事をすると何か御利益があるかも知れない。

 
【追記】…コモリガエル
「ピパピパ」の名でも有名。あえて細かく語らないが、私がこの地球上で最も嫌いな生き物の一つである。
もし知らない方は、グロいので検索しない方が良いと思う。
 
【追々記】…カエルツボカビ症

ツボカビの一種、カエルツボカビによって引き起こされる両生類の致死的な感染症である。野生の個体群でのこの疾病に対する効果的な対策は存在しない
この病気は北米西部・中米・南米・オーストラリア東部で劇的な両生類の減少あるいは絶滅を引き起こしてきた。この病気は世界的な両生類の生息数と、世界の両生類種の30%もの種数の減少に関連している。
2006年12月、日本国内で飼育されているカエルからカエルツボカビが検出された。これを受けて2007年1月13日に学会・研究機関・環境団体など16の団体による「カエルツボカビ症侵入緊急事態宣言」が発表された。続く2007年3月には、沖縄県のペットショップで販売されているカエルからカエルツボカビが確認された。
2007年6月10日、麻布大の研究チームはさらに「野生のウシガエルからツボカビへ感染している事を確認した。」と同大で開催されたフォーラムにて発表し、宇根助教授らは全国のペットショップや研究機関などへ警戒の呼びかけをはじめた。また、「同大が所在する神奈川県内で捕獲したウシガエル10匹のうち、4匹で感染を確認した。」と毎日新聞(2007年6月11日の記事)に発表があった。
ツボカビ症が単に両生類のみの危機に留まらず、食物連鎖や虫媒の感染症を介して生態系全体を崩壊させ得るものであること、その抑止のために国家レベルでの適切な対応が必要とされる、などとも論じられている。

どうも今凄い病気が来ているらしい。軍曹も「ゲーロゲロゲロ♪」なんて言ってる場合じゃないかも知れん。