お姉チャンバラ


【出典】…ゲーム タムソフト お姉チャンバラシリーズ(2004-)

【説明】…タムソフトが制作しD3パブリッシャーより発売されている血みどろ剣劇アクションゲーム
日本刀を持ったギャルを操り、返り血を浴びながらゾンビを次々と斬り殺す「セクシー&バイオレンス」なゲームである。そのため、CEROのレーティングが規制強化された際、第1作とその特別編は発売当初の「18歳以上対象」から「18歳未満販売禁止」へとレーティングが変更されている。

【独断】…実写映画化記念エントリー
孤独のグルメ』という一流グルメ漫画を御存知だろうか。
個人輸入業を生業としている独身男が、行く先々で偶然出会った店の料理を食べ、独りで感慨にふけり、独りで納得するという、一風変わったグルメ漫画である。
その主人公である井之頭五郎は、何も高級料亭や隠れた名店の絶品を相手にするわけではない。大衆食堂や甘味処、ときにはコンビニの食材などがその題材となる。基本的に“知っている”味に触れ、「なるほど」などと勝手に納得して、いつも食べ過ぎる。
私にとってこの『お姉チャンバラ』シリーズは、まさにソレなのである。「ああ、これこれ、こういう感じ」という安心感と納得が得られるソフトなのだ。
セクシーなお姉ちゃんが、血みどろになりながら、ワラワラ集まるゾンビやクリーチャーを華麗なアクションでぶった切る。意味無し、考え無し、しかし確実に美味しくいただける、そういう作品なのだ。「そうそう、ゲームってこういう不健全で爽快なものだよな」という奇妙で心地良い懐かしさを覚える。
一般的には、このゲーム、「PS2でマ○スジ描写をやった」ことで有名である。いや、そもそもこの話題が一般的なのかどうかがよく分からないが、同じSIMPLEシリーズの名作、『THE 地球防衛軍』(販売はどちらもD3パブリッシャー)がまともに感動的なストーリーをやっているのに対して、○ンスジで対抗しようとするその根性が素晴らしい。
開発したのは、かつてあの『闘神伝』を作ったタムソフトである。しかし、考えてみれば、闘神伝だって主要女性キャラがシースルーロリータとハードSMクイーンだ。勿論、『ブロックくずし』のような硬派、『チョロQ』などのポップ、タムソフトは何をやらせても良い仕事をすることはする。が、その他のタイトルは「オッパイを揺らす」か「族車をぶっ飛ばす」の二択であり、確かな技術力とは裏腹に、あまりにもあんまりなイメージが染みついてしまっている(タムソフトとしては「どんと来い」だろうが)。
そんでまた、このメーカーのソフトはどれもこれもストーリーが在って無いようなものばかりなのだ。一応在っても、プレイヤーからしたら「無い方が良い」という水準のものばかりだ。ゲーム進行の便宜のためだけに一応ストーリーを作ったという感じがそのまま画面に現れてしまっている。
…しかし、そこがまた好きなんだよな。なんというか、こう、やってて頭が悪くなる感じが凄く良い。
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