神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜


【出典】…ラジオ 文化放送 神谷浩史・小野大輔のDearGirl〜Stories〜(2007-)

【説明】…「親愛なるラジオの前のたった1人の『アナタ』のため」(Dear girl)に物語を届けるラジオ番組
パーソナリティは声優である神谷浩史小野大輔。携帯サイト『アニメロミックス Dear Girl』や雑誌『comic SYLPH』と連動している。
「Dear girl」というタイトルながら、スタジオでの飲食や男同士のバカ話が番組構成の大半を占めている。
パーソナリティ2人と、ゲストに来た安元洋貴杉田智和中村悠一でユニットを組んで欲しいというリスナーの希望により、この5人でユニット「DG5」(ディー・ジー・ファイブ)を結成している。主に正月や祭事に活動する。

【独断】…放送開始一周年と一ヶ月半記念エントリー
去年(2007)の4月に始まったこの深夜ラジオだが、私はその当時、諸処問題があって所謂ホームレスをやっていた。
幸いバイト先に寝泊まりすることができたのだが、娯楽はそのとき偶然持っていた携帯ラジオだけである。睡眠不足の働き詰めで普段は聴かない文化放送を何の気なしに回したのが、番組を聴き始めた切っ掛けである。
何の気なしにというか、「女性声優のカワイイ声で何かかしましいラジオでも聴けば少しは心休まるかな」とでも思っていたのだが(オタクのわりに声優さんに関しては疎い)、ラジオをつけた瞬間に流れてきたのは、ギクシャクとした30前後のヤロー二人組の掛け合いであった。
第一回目を迎えるその番組は、なんか妙にアグレッシブな神谷(「明」ではないらしい)という声優と、こいつはラジオをやる気があるのかというボソボソ声の小野という声優の二人で、ホントーにギクシャクと進行していた。
しかし、番組タイトルや「貴女のための」というコンセプトからして、明らかに腐女子向きの番組であろうことは想像できる。で、案外私もそういうのが好きだったのでそのまま聴き続けた。
が、しかし、この番組、いつまで経っても全然“腐臭”がしてこない!
いや、男同士の演技を抜いたやり取りに萌えるというのは当然あるんだが、アホ臭さが完全に勝ってしまいなんかもうそれどころではない。
本番始まって「うん…」「はい」「エヘヘ」「もう無理だ」くらいしか言わず、相方に目も合わせない小野さんと、そんな小野さんをなんとかかんとか引っ張って番組の体裁を保とうとする神谷さんのやり取りが、もの凄く綱渡りな感じがしてエキサイティングなのである。
「同じ綱渡り人生同士(失礼)、これも何かの縁か。俺が首吊るのが先か、番組が終わるのが先か、どちらが先になるか勝負してみよう」ということで、それから毎週聴き続けた。

なんやかんや、私も一月ほどしたらまともな新居と職を手に入れたので、あとは番組が綱から足を踏み外すのを待つだけだったんだが、回を重ねる事に二人のやり取りがアホな方向に滑らかになっていく。分かりやすく言うと面白くなっていった。
結局番組を一人で進行するしっかり者でSの神谷、アホでハンサムでちょっと気持ち悪いMの小野、という立位置が決定してから非常に脂が乗ってくる。
ラジオ番組なのに「食い物ネタ」や「コスプレネタ」に走ったり、明らかに視覚に依った番組企画ばかりだというのに、なぜだか妙に面白い。他にも、連動誌『comic SYLPH』の作家からパーソナリティ宛に不幸の手紙が届くコーナーなど、基本的に何を考えているのかわからない番組構成になっている。
そのくせ、いつの間にか文化放送内でも屈指の人気番組(?)になっているらしく、公開収録では人が津波のように押しかけたそうだ。
私もその後、職場の先輩に車で轢かれたり、ノロウィルスとインフルエンザの併発で死にかけたりと色々あったが、この番組も改編期をなんとかかんとか乗り越えているわけで、そう簡単にくたばるわけいもいかなくなった。
当面の生きる目標は、『DearGirl〜Stories〜』の最終回を生きたまま聴く、である。

【追記】…ニコニコ動画
おそろしいことに全話アップされている。番組スポンサーはドワンゴだし、これは暗に公認ということなんだろうか…。
実際『comic SYLPH』としても相乗して結構な広告効果があると思うんだが、どうだろう。
というかパーソナリティの二人までニコニコユーザーっぽいしな…。本当にヒドイ番組だ。

雨音(DVD付)

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