食イメージ!


【出典】…創作物全般

【説明】…映像によって植え付けられた食べ物のイメージ

【独断】…結構みんなあるんじゃないか?
影響されやすい気質のせいか、私はアニメや漫画で美味そうに食べていたモノを実世界で好きになってしまうことが多々ある。
例えば保育園児時代、私は椎茸が嫌いだった。刻まれた椎茸が黒いナメクジのように見えたからだ。クニュンとして実に気持ち悪い。が、ある日椎茸がナメクジではなくキノコだということを知った。キノコ。キノコといえばマリオ兄さんだ。ブロックからニョキニョキ生えてきたでかいキノコを丸飲みする赤いやつ。マリオを思うと不思議と椎茸が好きになっていた。
他には野菜類全般。元々嫌いでもなかったが、『となりのトトロ』でメイが畑でキュウリを丸かじりしているのを見て以来、なぜだか野菜全般に有難味を感じて食べるようになった。
たこ焼き。言うまでもなく『まじかる☆タルるートくん』で好きになった。まだギリギリ正気を保っていた頃の江川達也先生が描くまっつぁんのたこ焼きは実に美味しそうだった。
ハンバーグ。『タクティクス・オウガ』でLv.20以上の仲間のコカトリスを売っ払うと店で買える「合成肉ハンバーグ」が、小さいドット絵ながら実に美味しそうに見えた。売ったコカトリスがどうなったかは考えてはいけない。
豆類。昔見たディズニーアニメが原因で好きになった。元ネタはイソップ童話の『野ネズミと家ネズミ』だと思う。ディズニー版では、子ネズミが親ネズミの作ってくれる豆ごはんにケチをつけて、人間の家に侵入するも殺されかけて、「やっぱ豆ごはんウメェ!」って話だったと思う。豆ごはん美味そうだった。
最近のものではステーキ。『おジャ魔女どれみ』の主人公、春風どれみの大好物である(魔女っ子ヒロインの好物がステーキってどうなんだろうか…)。作中たまに出てくるステーキはめちゃくちゃ美味しそうだ。が、当のどれみは幼児期の回想シーンを除いて、それらのステーキを一度も食べられたことがない。本編約17クールの間、一度も、である。あまりに不憫なので私が代わりに食べることにした。『あしたのジョー』の、金竜飛戦のときに計量を終えたジョーの前に出されたステーキも美味そうだった。
変わったところでは、干し肉。1993年にWジャンプで連載開始して即行で打ち切られた『ファイアスノーの風』というファンタジー漫画の主人公が、なぜかいつも干し肉を食っていた。あれだけいつも食っていると美味そうに見えてくる。『FFⅥ』でガウを仲間にする際も「ほしにく」というアイテムが必要である。グラフィックは特になかったが、干し肉への憧れをかき立てられた。
大雑把なところでは、穀物。日本の昔話では、良いことをすると大概お金か穀物を貰えた。米、粟、稗、麦、贅沢を演出する際には餅まで登場したりする。大体、日本の昔話の主人公ってのは裕福じゃないから、食べ物がもの凄くありがたいように感じられた。昔話じゃないが、『はだしのゲン』の「米は噛めば噛むほど味が出るのぅ」というセリフにはハートを射抜かれたものだ。
こうして見ると、アニメやゲームって食育にもの凄く良い影響を与えるような気がしてきたぞ。それとも私が変なだけなんだろうか?

【追記】…マンモス西
うどんと言えばマンモス西である。あれでうどんが好きになった人も全国に20人くらいはいると思うんだよな。

【追々記】…美味しんぼ
美味しんぼ』の料理は素材からして日常ではまず手に入らないので、自分の想像の限界を超えてしまい感情移入ができない。
とはいえ、たまにもの凄く美味そうに見えるものもある。その一つが、京極さんを「なんちゅうものを食わせたんや!」と号泣させた四万十川の鮎である。自分も子供の頃、どっかへ旅行したときに偶然鮎が釣れて旅館で焼いて貰ったんだけど、それがむちゃくちゃ美味かった憶えがある。