食堂が似合う漫画

【出典】…大衆食堂

【説明】…食堂や床屋で読むのに最適なマンガ

【独断】…日本の象徴
いい歳した大人が公衆の面前で漫画を読んでいても恥ずかしくない国って、世界広しといえど日本くらいのものではないだろうか。
勿論、TPOをわきまえた上での話だが、所謂大衆食堂であれば、スーツを着た50代のおっさんが『静かなるドン』を読んでいても全く問題ないだろう。
私自身オタクをやっていて勘違いしがちだが、漫画はオタクのためだけにあるものではないのである。当たり前だけど。
食堂や床屋の待ち時間に、真剣に読むでなしに漫画をバラバラ捲るおっさんは山といるし、通勤時間の暇つぶしに軽く漫画誌を読み捨てるおっさんもこれまた沢山いる。
私はこういう「別に漫画好きというほどでもない普通のおっさんが何の気なしにガツガツ漫画を読む姿」に結構憧れるのである。全く依存性なく漫画を楽しめている。メシを食って「美味しかった。ゴチソーサン」と勘定を済ませるが如く、「面白かった。ゴチソーサン」である。実に清々しい。
つまり(何がつまりなんだろう)、食堂に置いてある漫画というのは、日本の正しいおっさんの姿そのものといえる。また、そういうおっさんに似合うものでなければいけないと思う。アフタヌーンなんて置いてあるラーメン屋は、ちぢれ麺を全て陰毛にすり替えられていても文句は言えない。
この場合、最適なのはやはり漫画サンデーや、漫画ゴラクあたりだろうか。いやしかし、そこまでコテコテな必要もない。モーニングでも十分許される。少年誌でもマガジンならギリギリOKだろう。
日常には常に漫画。嗚呼、日本って素晴らしい。

静かなるドン (85) (マンサンコミックス)

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