困ったお父さんスレ


【ネタ】…二次元 お父さん
 
【説明】…マンガやアニメに登場する困ったお父さんをただ挙げていくスレッド(全部自演)

 
【独断】…父の日先行エントリー
去年の3月に父が退職した。定年前だったが、傍目にも十二分に働いていたし住宅ローンも完済したし、他にやりたい商売もできたので、好きなことをやるにはこれが最良のタイミングだったのだろうと思う。
…その一人息子である私は、父の退職祝いも商売を立ち上げた祝いも一切することなく、毎日毎日夏休みの小学2年生男子のように「うぇ〜いww」「おで、今日かぶとむし獲ったどー」と愉快に過ごしていた。
 
実家のことなんてすっかり忘れていたそんなある日、不意打ちで父が私の家に来た。そして部屋にあったあるものに目を付ける。
「お祝い」と書かれたのしを巻いたご立派な日本酒だ。
私が仕事で上手くいったお祝いとして、顧客の方の一人が結構な日本酒を贈呈してくれていたのである。
「どうしたんだ、これ? お祝いと書いてあるぞ」
………
………
………
「…いや〜、ほら、父さんの退職祝いも何もしていなかったでしょ? それで、これを贈ろうと思っていてさ。本当は実家に帰ってちゃんと渡すつもりだったんだけど、見つかっちゃったから持って帰ってよ」
普段何も気を回さないダメ息子が自分の退職祝いを考えていてくれたということで、すげー喜んでお父さんは帰って行きましたとさ。
めでたしめでたし。
 
今回はそんなステキな父子の物語を取り上げていくエントリーです。カワバンガ
 
■ 海原雄山 …出演作品:美味しんぼ(1983-)

困った二次元お父さんの中でも日本屈指の知名度を誇る海原雄山
陶芸・書・絵画・文筆に秀でた100年に一人出るか出ないかと言われる天才芸術家だが、仕事で自分を追いつめるあまり妻と息子にも辛く当たってしまう(山岡視点)。結果、妻は死亡、一人息子もドロップアウトして左翼のMac信者になり下がる。
しかし、『美味しんぼ』が巻を重ねるごとに性格にも若干の丸みができ、息子の士郎とも徐々に理解し合う部分が生まれてきた。
連載序盤では、フランス料理店で出されたカモ料理に店が用意したソースではなく持参したわさび醤油を付けて食べるという、今の雄山からは考えられない蛮行を見せていた。
雄山がハンバーガーを食べて手を汚して逆ギレするシーンでは、数多くの雄山フリークたちが萌え死んだという。
 
■ マジック …出演作品:南国少年パプワくん(1991-1995)

『パプワくん』は連載当時小学生の間で大ブームとなっていて、その渦中にいた私もやはりこの作品が大好きだった。
とても女性が描いているとは思えないゴツゴツとした絵柄、シュールで意味不明ながらなんか妙に面白いギャグ、なんとも言えない前衛的なキャラクターたち、そしてまた意外と熱いバトルとドラマ…純然と全てが面白かった。
…が、今改めて見てみると、これだけ男同士で露骨にラブラブわっしょいしている少年マンガもそうはないと思う。
人気があったのをいいことに、腐女子作家が日本全国の男児やおい教育を施していたと思うとなかなかゾッとする。
マジックは主人公シンタローの父親なのだが、自分の息子のぬいぐるみを作って、それに頬擦りをして鼻血を出すという発禁もののキャラクターであった。
マジックのあの姿は柴田亜美先生ご本人の人格が投影されていたのではないだろうか。
 
■ 範馬勇次郎 …出演作品:グラップラー刃牙シリーズ(1991-)

ミスター困ったお父さん。「地上最強の生物」「オーガ」の異名を持つ戦士。
息子刃牙に施した教育は「強くあれ」、ただそれだけ。
「いいか刃牙ッ 目に焼きつけろッッ これが武術における敗北だァッッッッッッ」と叫びつつ、幼少期の刃牙の前で武道家たちをミンチにしていく勇次郎。
幼少期の刃牙に全力で左拳を打ち込み(寸止め)走馬燈を見せて「死に際の集中力!!! こいつをモノにしろ!!!」と言う勇次郎。
刃牙と和解した夜叉猿を惨殺して、刃牙を挑発する勇次郎。
息子がこれから童貞喪失しようかという場面に仁王立ちで登場する勇次郎(しかも半笑い)。
デリカシーや情操教育の面では最低最悪としか言いようのない父親だが、一つの価値観を発信し続けるという意味ではこれほど徹底した人物もいない。
しかし、最近はちゃんとした教育を施してこなかったことに対して息子からイヤミを言われたりしている。当然のごとく逆ギレ。
 
■ デューク東郷 …ゴルゴ13(1968-)

実はゴルゴには息子と思われる人物が今のところ2名出てきている(母親はそれぞれ違う)。
そのうちの一人は幼少期に爆発物をいたずらしていて死亡してしまっている。もう一人は現在どうなっているのかは不明だが、少なくとも作中の話では普通に生きていた。
あれだけ臆病を自称するゴルゴだがどうも基本的にゴム無し派らしく、どちらも行きずりで妊娠させいて本人は子供の存在を知らなかった模様である。
父親としてのゴルゴの顔は未だ不明だ。「…」とか言いながら息子とキャッチボールをするゴルゴを見てみたい。
 
■ 前田郷介 …出演作:えの素(1997-2003)

本編の主人公。42歳。妻とは離婚し、息子のみちろうと二人暮らし。TSURA 社課長だったが、一度解雇されかけた後に清掃課に異動、後に課長に昇任。姉に道江がいる。
バカでデブでスケベで見栄っ張りで大食らいと、一見いいとこなしの中年男だが、誰に対してもそれを隠さず「男とはこういうものだ」を堂々と体現して憚らない。
最終巻で二比のインポテンツを治す為に田村と共に二比の体内に入るが、田村の裏切りによって二比の精子と共に射精されてしまい、タミの卵子に受精して10ヵ月後に二比とタミの息子として出産される。
Wikipedia 「えの素」より

まんまWikiから抜粋したが、なんのことやらさっぱりな文章だ。
いや、原作を実際読んでいてもわけはわからないのだが、男ってのは常に自由であることを教えてくれるお父さんだ。
 
■ オルテガ …出演作品:ドラゴンクエスト3(1988)

主人公・勇者の父親であるオルテガ。彼は子供の物心が付く前にたった一人で旅立ち、魔王の城を目指していく。
成長した勇者は冒険と戦いを重ねて、最後の最後、ラストダンジョンであるゾーマ城で父親と再会することになるのだが…そこで出会った父親の姿は、覆面マントにパンツ一丁で手斧を持ったど変態であった。
グラフィックの問題はさておき、勇者がゾーマ城にたどり着くまでに攻略してきた数々のギミックを、カンダ…じゃなかったオルテガはどうやってくぐり抜けてきたのだろうか。
なんせ攻略に必要なアイテムは勇者が持っているし、イベントも当然勇者が起こしている。オルテガはそれよりも以前に強引にそれらを突破してきたことになる。それこそゾーマ城だって海で隔てられていて「にじのしずく」というアイテムがないと渡れないようになっているのだが、これも自力で泳いで渡ったということになる。
そもそもゾーマ城一直線で、地上にはびこる魔王バラモスはスルーしているのはどういうことなのだろうか。
さらに、旅の途中でなぜか「ポカパマズ」という偽名まで使用している。まるでいかがわしいお店に入って偽名を騙る有名人のようではないか。
どちらにせよ、その旅がかなり豪放なものであったことが伺える。いい旅夢気分
 
■ 天野河大輝 …出演作品:人造昆虫カブトボーグ V×V(2006-2007)

お父さんキャラは半裸にならないといけないという不文律でもあるのだろうか。彼も半裸。しかも仮面付き。
カブトボーグの主人公・天野河リュウセイの父親にして悪のボーグ組織ビッグバンの総帥・天野河大輝。
普段家では優しいお父さんなのだが、仮面マントの半裸姿でいるときはビッグバンとしてリュウセイの前に立ちはだかる。
口調としては完全に悪の親玉ではあるものの、なんだかんだリュウセイの成長を促しているあたり相当な親バカがうかがえる。
…しかし、もし実際あんなのがお父さんだったら恥ずかしいだろうな。十二分にイジメの原因になりうる。…いや、ひょっとしたら逆に友達から気を遣われるかも知れない。
 
■ 早乙女玄馬 …出演作品:らんま1/2(1987-1996)

らんま1/2の主人公である早乙女乱馬の父親で、実戦格闘技『無差別格闘早乙女流』開祖。水を掛けるとパンダになる。
乱馬の物心が付く前に「乱馬が男の中の男に育たなければ、父子揃って切腹する」という約束を勝手にする。また、乱馬の許嫁を二重に約束してほったらかしにもしている。そして困ったらいつもパンダになって誤魔化す。
まさにちゃらんぽらんを絵に描いたようなおっさんだが、私は玄馬が大好きである。
とりあえず行動してみるフットワークの良さ、思いつきと運で切り抜ける要領の良さ、何かあったら即逃げる腰の軽さ、男とはこうありたいものだなと思ってしまう。
人家でパンダを飼っているのは天道家だけ!
 
■ タクマ・サカザキ …出演作品:龍虎の拳(1992)

龍虎の拳シリーズの主人公であるリョウ・サカザキ、そしてユリ・サカザキの父であり、極限流空手の創始者
龍虎の拳1では天狗の面を着けて「Mr.カラテ」として登場。2では面は外すが半裸になって登場する。…こいつもか。
ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズでは息子のリョウと女性格闘家のキングをくっつけて跡継ぎをつくろうと画策。その白々しい演技にキングは辟易している。
『SNKvsCAPCOM』ではMr.カラテとして現れ、自分の正体がバレていないと思って極限流空手の宣伝をして回る。ちなみに知り合い全員に正体はバレている。
リョウやユリも含めて、もはやSNKのギャグ要員になってしまっている感のあるサカザキ家。妻のロネットは天国で泣いているぞ。
 
 
うーん、どれもどうしようもないが魅力的なお父さんばかりだ。
野原ひろしや磯野波平のように家族と責任に生きるお父さんたちも格好いいが、上記のように好き勝手やって男の生き様を見せてくれるお父さんたちもまたステキではないだろうか。ドッジボールの修行の旅に出ていなくなっちゃうとかね。
私も彼らを見習ってそのうち立派な父親になりたいものである。息子の童貞喪失直前にガールフレンドごと説教するようなステキな父親に是非なりたい。
 
現実世界でのお父さんは、仕事が忙し過ぎると家族とあまり顔も合わせず、下手をしたら家庭の中で異物のようにもなってしまう。
というか、大抵のお父さんは実際顔を合わせるとウザいもんだ。多分世の中のお父さんの80%が子供に一度は「死んでくれマジで」と思われたことがあるだろう。
しかし、それでもやはりお父さんはお父さんなのだ(雑なまとめ方)。
孝行したい時に親はなし、孝行したい時にブルマなしだ。なくなってからでは遅いのである。
もし貴方のお父さんがご健勝で居所も判っているのならば、是非父の日に何か送りつけてみてほしい。普段ぞんざいな扱われ方をしている分、大層喜ぶかもしれないぞ。
 
おわり

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