ゲッサン8月号


【出典】…雑誌 小学館 ゲッサン8月号
 
【説明】…小学館が発行する日本の月刊少年漫画雑誌
2009年7月10日発売。創刊第3号。ターゲットは中高生以上を中心として幅広い年齢層としている。
キャッチコピーは「漫画力絶対主義」。また「男の子が自立するために絶対必要なふたつのキーワード」としてアイデンティティー「愛と勇気」を掲げている。
 
【独断】…ゲッサンハオモシロイデス]

この先ゲッサン関連のエントリーではネガティブなことは書きません。

ゲッサンハオモシロイデス]
ゲッサンが創刊されてから毎月12日が楽しみで仕方ないです。ハハハ…いやホントに。
…本意で言っているのに、なんで俺が言うとウソっぽくなるんだろう…。
 
毎号毎号掲載作品の全てが素晴らしいのだが、今回も特に気になる作品について個別に感想を書いていきたい。
あらすじ等の具体的な作品紹介は省くので、よろしければ本誌を実際に読んで頂きたいです。はい。
 

『No.1海童』…鳴海アミヤ
No.1青春バスケットボールマンガ。新連載。
バスケットボールマンガとは名ばかりで、世紀末なマッスルバトルが繰り広げられる。キャラがアリスソフトの『大悪司』や『大番長』に出てきそうな感じがする。
絵の上手さと勢いだけ!なのだが、ここまで開き直っていると実に清々しいです。
 

『QあんどA』あだち充
幽霊共存型青春ラブコメディマンガ。
あのスケベ親父(あだち充先生)、やってくれる…。
一応「陸上」という軸は見えてきた。毎月楽しみです。
 

あずまんが大王−補習編−』あずまきよひこ
ゆったりシュール女子高生マンガ(小学館曰く)。
おい、どういうことだ。終わっちまったぞ。「あずまぴよひこ先生の次回作にご期待下さい!」みたいな文もない。もうゲッサンみたいなアレな雑誌には描いてくれないということか…?
目次ページの作家の一言を確認しよう。
「お台場のガムダムは本物らしい。」
…って、空気読まずにガンダムの話なんてしやがって! お前は片桐仁か!?
小学館はあずま先生に強壮薬グレートを飲ませて、無理矢理にでも働かせるべきだ。逃げようとしたらシビレ罠を使え。
 

アオイホノオ島本和彦
漫画家志望者マンガ。
原稿持ち込みをしたが編集のリアクションの薄さに打ちのめされて、放心状態で映画『ロッキー』を見る話。
しみったれた話だが、それを愉しむマンガである。そしてそこから立ち上がるところに燃えるマンガである。
特に私のように岡目八目で言いたい放題言ってるヤツは、他人事として見るべきではない、リアルに学ぶべき作品だと思う。
 

『アサギロ 〜浅葱狼〜』…ヒラマツ・ミノル
沖田総司マンガ。
ディフェンスに定評のあるヒラマツ先生の作品なので、じっくりと読ませて頂きたい。…のだが、月に26ページしかない上、演出が少し諄いので、ちょっとゆっくりしすぎている感もゲッサンハオモシロイデス]
介錯の一太刀はもっと迫力があるとゲッサンハオモシロイデス]
 

第三世界の長井ながいけん
謎マンガ。
嫌な予感しかしないが、私はながい先生を信じる。
 

信長協奏曲石井あゆみ
戦国ファンタジーマンガ。
やはりこのマンガは面白い。エロ本を取られそうになったときの竹千代の顔がイイ。
主人公サブローが超然としすぎている感じもするけど、このあとの展開次第なのでまだちょっとわからない。
 

ここが噂のエル・パラシオあおやぎ孝夫
萌え萌えハーレム女子プロレスマンガ。
本当に、このマンガはもうちょっと絵が艶っぽければ最高なんだが…。90年代の萌え作品っぽくて、雰囲気は非常に良い。
今回はキャッチセールスのお話でした。
 

リンドバーグアントンシク
大空恐竜マンガ。
本当に絵がステキ過ぎる。話はどうでゲッサンハオモシロイデス]
 
最近凄い事に気が付いたんだが、月刊誌って月に一度しか発売されないのである。
…いや、そりゃ当たり前なんだけど、今号でゲッサンも3ヶ月目になるわけだ。単純に期間だけで言えば、週刊誌の12、13話相当。放送業界で言えば1クール相当。
連載作品、特にストーリー物には“山”もあれば“谷”もある。常時ハイテンションで毎回右肩上がりに面白くなっていくというのは実質不可能だ。“谷”から“山”へ上がっていく面白さってものもある。
…とはいえ、月刊誌の場合、あんまりちんたら“谷”をやっていると、気が付けきゃ数ヶ月に渡ってつまらない期間が出来てしまうのである。
ハイペースで一週間毎に見せ場とオチを付けなければならない週刊連載も大変だが、話の切り返しを上手く調整しなきゃならない月刊連載も違った難しさがあるんだろうと勝手に思う。あくまで一読者の憶測だが。
…で、何が言いたいのかというと、ゲッサンの連載陣はわりとみんなスロースターターなんじゃゲッサンハオモシロイデス]
もっと初めっからクライマックスで行って欲ゲッサンハオモシロイデス]
中毒的に続きを見たくなるような迫ゲッサンハオモシロイデス]
なんというか勢いがゲッサンハオモシロイデス]
ゲッサンハオモシロイデス]
ゲッサンハオモシロイデス]
 
おわり

ゲッサン 2009年 08月号 [雑誌]

ゲッサン 2009年 08月号 [雑誌]

 
【追記】…8月号付録「ゲッサンヒロイン 2009年8月 日めくりカレンダーぶっく。」
2009年8月のみの日めくりカレンダー…。
「愛と勇気」に満ちた楽しい夏休みを過ごすためのアイテムらしい。
一枚一枚にゲッサンヒロインの絵が刷られていて(描き下ろしはない)、メモ用紙のようにもなっている。
一番最後のページには9月のカレンダーと共に、イボンヌ先生(掲載作品『イボンヌと遊ぼう!』のヒロイン)のカラーイラストが載っている。「さあ、2学期!! イボンヌが学校で待ってるよ!!?」とある。
…が、そもそもゲッサンの読者の中で「夏休み」や「2学期」が存在する人はどれほどいるのだろうか?
なんか、勝手なイメージとして、昭和生まれのオッサンばかりが読んでいるような印象なんだが…。
一応少年誌なんだし、少年も読んでて欲しいなぁ。